日本のピート・シーガー「古川 豪」さん

アメリカのフォークシンガーでピート・シーガーと言う方がいました。第二次世界大戦前の１９４０年代二全米放送のラジオで活躍していた人です。ブルース・スプリングスティーンやボブ・デュランを始め、多くのアメリカのロックスターたちにも大きな影響を受けた人たちがいるように日本のフォーク界にもとても影響を与えたシンガーだったそうです。残念ながらピート・シーガーさんは２０１４年１月２７日にお亡くなりになっていますが、実はここ京都には日本のピート・シーガーと呼ばれている方がいるんですね。

ロングネックバンジョーと三角ホールの１２弦ギターがトレードマークだったそうです。

京都・四条烏丸　ボディシェイキングスタジオ　クレインの代表タディこと鶴山直史（タダシ）です。今日のブログにご訪問頂きましてありがとうございます。(^^)/

生前のピート・シーガーと同じようにロングネックバンジョーとマーティンのHD28と言うアコースティックギターで反原発の歌や京都西陣や下町、商店街などの市井の歌を紡いで来られたのがフォークシンガーの古川 豪さんです。

音楽も人それぞれ、世代と時代によって聞いてきたジャンルが様々だと思いますが、僕が思春期の頃にはロック、ポップスなどを聞いていて、フォークのジャンルは全然聞いてなかったので、古川豪さんのことは全然知りませんでした。豪さんスミマセンでしたm(_ _)m

僕よりも１０才前後以上の世代の先輩の方々ならドンピシャの方が多いと思われます。

僕が古川 豪さん（以降は豪さん）と出会ったのはもうかれこれ１２年くらい前ですかね？？

うちの息子が幼稚園の年長さんだった時に地元、京都市北区に有る新大宮商店街でやっている夏祭りに連れて行ったんですね。

息子に「手作りのスパイダーマン入れゲーム」をやらせた後にうまい棒を３本ほどもらったんですが、そこにフライヤーが巻き付けられていて、そのフライヤーが次の年から１０回位に渡って音楽ステージのスタッフとしてお手伝いすることになる「そらたね祭り」のものでした。

その「そらたね祭り」のテーマソング「そらたね囃子」を作られたのが「古川 豪」さんなんです。豪さんの実家はこの新大宮商店街で古くから薬局をされていました。商店街の中では冷麺で有名な「中華のサカイ」さんの斜め前に有るんですよ。現在、薬局はやめられて、「イスズ楽房」として音楽関係を中心とした楽器教室などのお店としてオープンされています。

当時の祭の立ち上げメンバーが祭りのテーマソングが欲しいという相談をそらたね祭りのメイン会場になる「唯明寺」のご住職にしたところ、豪さんをご紹介されたとか聞きました。豪さんは二つ返事で作曲されて実際に京都のライブハウス「拾得（じっとく）」でこの「そらたね囃子」を当時の学生スタッフさん達とちんどんやさんを呼んでレコーディングされたんですね。とても良いお囃子調の曲で毎年フィナーレで盛り上がる曲です。オリジナルはYouTubeにも上がっていますよ(^^♪

フライヤーから祭りのホームページを見ていたらなんだかおもしろそうなお祭りだったので、その年５回目の祭りに路上ステージに出させてもらって、フィナーレで「そらたね囃子」をみんなと一緒に歌わせてもらって、次の年の６回目にはお寺の本堂前で音楽ステージをやるスタッフをさせてもらうことになってました（笑）

もともと、立命館大学の和太鼓サークルの学生さんが当時教えていた子供たちの発表の場としてお寺の門前の場所を貸して欲しいと言うお願いをご住職に相談されたのがきっかけで「それならお寺だけでなくて商店街のお店さんにも協力してもらってお祭りにしたらどうや？」とご住職のアドバイスもあって始まったお祭りなんです。

基本的に毎年集まる学生さん、社会人さんなどが集まってその年の祭りを作り上げていくスタイルなので、僕は豪さんにご挨拶がてら、どんなステージを作れば良いのかのアドバイスをもらいに会いに行ったんですよ。

そういえばその時が初めてお顔を合わせてお話しさせてもらったんですねー(＾◇＾)　最初の頃からのステージの様子や出演されていた人たちの話なんかも聞かせてもらいました。生でバンジョーの演奏を聴かせてもらったりして、仲良くさせてもらってました。

祭りに関わることになり始めて、毎年秋のお祭りのフィナーレで「そらたね囃子」を豪さんと実行委員のスタッフがみんなで演奏するというルーティンが出来てました。

最近は学生さんが中心になって行っているのと、仕事の関係でお手伝いはやってないんです(^^;　今年は仕事で祭りに顔出しもできませんでしたけどね(^^;・・・。

そらたね祭りはなんと今年で１７回目を迎得ました！学生さんたちが頑張ってくれていてまだまだ続いて行きそうな、歴史ある秋まつりなんですよ。目指せ！２０周年！ですね(^_-)-☆

一応、２００８年にやった第６回のダイジェストムービーが有りますので興味ある人は見て下さい。最後の方にステージで豪さんとスタッフで「そらたね囃子」を歌ってる写真も出てきます。（BGMは僕がオススメしたHEATWAVEの“出発ちの歌”を使ってくれてるんですよ(^^♪）

ちょっと話がそれてしまいましたが、豪さんは今年２０１９年で活動５０周年を迎えられました。御年なんと！６９歳( ﾟДﾟ)

おめでとうございます！！

ということで、今年は５０周年にちなんで全国津々浦々５０カ所をコンサートで回るツアーをされていたんですね。そして今月１２月１４日（土）に５０周年の最後の地にふさわしい自分のお店「イスズ楽房」でコンサートをされました。

僕が今年５０歳になったので、豪さんは僕が生まれた年からプロとして歌ってこられたんですねー(^^♪すごいです！

僕が生まれた年は１９６９年なんですが、５０年経って豪さんが今年６９歳ってなんか、何か感じるものが有りますね。

今回のコンサートは言ってみればインストアライブですよ！（笑）しかも完全に生音！電気を使わないスタイルが何とも豪さんらしいんです。実は僕も何故か昔から生音のギターの音が好きです。お手軽に始められるのもありますけどね(^^;

マイクとアンプがあって当たり前ではない所が、僕もなんだか心惹かれるフォークなんですね～(^^♪　それでは先日の模様を写真でどうぞ(^_-)-☆　※写真をタップ（クリック）すると本文に無いコメントが出来てきます（笑）

最初に長年サポートされてきた奥様にお花をプレゼントされるところから始まって、１９６９年からの活動の記録的な資料や本、雑誌が棚に並んでいて、曲中の昔のお話しなんかも交えながらのコンサートは昔のフォーク界や京都の様子など歴史的にもとても面白くあっと言う間の２時間でした。

来春公開の映画「嘘八丁 京町ロワイヤル」のロケ現場がお隣の京町屋を使っていた話も出てきて、女優の広末涼子さんネタや監督さんとの関係のお話も面白かったです。もちろんコンサートの演奏も年齢を感じさせないバンジョーやギターの指さばきも素晴らしかったです(^^♪

是非６０周年記念を目標に元気に今まで通り、この日本の世の中を、この町を歌い続けて頂きたいし、聴かせて頂きたいと思いました！

最後に今回の会場の「イスズ楽房」では楽器の教室や楽器の修理委託、貸しスタジオなど音楽の事から、本やレコード、手作り品などの委託販売などを相談できるお店にしておられます。豪さんから直々にフォークギターのスリーフィンガー奏法を学ぶこともできそうです(^^♪

お問合せ、ご依頼などは下の豪さんのFaceBookページからメッセージでお願いします。

動画も取っていたので良ければご覧ください(^^♪

ピート・シーガーさんの紹介から彼の事を歌った曲「アンクル ピート」が始まりますが、豪さんのスリーフィンガー奏法の絶頂の時にスマホの録画ファイルの制限で録画が途中で強制終了してしまいました(T_T)　是非途中まででもご覧ください！！(^^♪